技術情報・研究開発
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1941年にイギリスで誕生した合成繊維ポリエステルが日本に登場したのは1958年のことでした。
強度に優れている、しわになりにくい、熱可塑性がある、酸やアルカリにも強いなどの特徴があり、天然繊維に比べてケアが簡単なため、衣料用繊維として私たちの暮らしに深く浸透しました。
その後もポリエステルの進化はとどまることを知りません。フィラメントをねじったり、糸の断面を三角形や扁平に変形させたり、中空にしたり、あるいは他の繊維と組み合わせたりすることで、新たな機能や色・感触などの豊かな表現力を広げてきました。
これは人工繊維だからこそできたこと。人の知恵と技術が不可能を可能にしてきたのです。ポリエステルはいわば「奇跡の糸」。次々に新しい力を切り開いていく「未来の糸」なのです。
未来コーセン株式会社の前身である旧株式会社ダイイチの加工糸・ニット事業は創設以来、ポリエステル一筋に歩んできたファイバーメーカーとして、常に新しい素材開発に努め、ポリエステル進化に貢献してきたと自負をもっています。それは、これからも変わりません。
この「奇跡の糸」「未来の糸」とともに歩んでいきます。




 人工繊維であるポリエステルは工程の各段階で加工を加えることができます。原料高分子段階での改質、繊維化段階での改質、後加工時での改質など、その段階に応じたさまざまな技術によって、驚くほどに多様な素材が開発されてきました。

【光沢と感触】
 ミクロの世界での挑戦がポリエステルの可能性を広げてきたのです。糸の断面形状の変形や1本1本のフィラメントにねじれをつけるなどの加工によって、あらゆる発色や光沢に対応できるようになりました。たとえば、断面を三角形にすることで絹に似た光沢が生まれました。ファッション界で注目を集めたピーチスキンタッチと呼ばれるなめらかな感触のポリエステル布は0.00009デニールという超極細の繊維から生まれた布です。自然繊維の中でももっとも細いといわれる絹でさえ1デニール(繊維の長さが9.000mで1gの重さとなる糸の太さ)ですから、驚くべき細さです。
また、繊維を中空にすることで比重が小さくなるため、見た目のボリュームに比べて軽量な繊維もできるようになりました。合成繊維だからこそ実現した極限の技術力がこれまでなかった美しさと質感をつくりだしたのです。

【高機能】
 原料高分子段階での改質や原料高分子に各種の機能をもつ微粒子を加えることで難熱性や紫外線遮断や消臭、抗菌などの機能を持つポリエステル繊維まで誕生するようになりました。また、熱収縮率の違うフィラメントを組み合わせることで伸縮性のある糸をつくることも可能です。
 このような高機能・高性能のポリエステルの登場はインテリア・車両・資材・医療などの分野の可能性をも広げることになっています。




加工糸・ニット

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